2020年4月22日に『「サステナブル・ラベル認証講座」～SDGs と持続可能な調達、認証をどう選択するか～導入編』をZoomのウェビナーで開催しました。

国際認証制度の理解を深め、持続可能な資源利用と認証を活用したビジネスのあり方について考察する連続講座「サステナブル・ラベル認証講座」の第1回目で、認証や地球環境の現状について知るための導入編となります。およそ90人の学生や企業の方にご参加いただきました。

WWFジャパンの前川聡氏の講演「地球環境の現状と私たちの暮らし」では、主にパームと水産の面から、現在の環境の問題点とそれに関係する認証制度についての報告がありました。続いて代表理事の山口真奈美からは、「認証の基本的仕組みと選ぶ視点、SDGｓとの関係」として、さまざまな認証やその仕組みの紹介をしました。

後半は「SDGsと持続可能な調達、認証をどう選択するか」というテーマのパネルディスカッションを実施。パネリストとして椛島裕美枝氏（イオン株式会社）、前川氏、南明紀子氏（WWFジャパン）、山内愛子氏（シーフードレガシー）が登壇し、ファシリテーターを山口がつとめました。

椛島氏からはイオンのサステナビリティへの取り組みについて、山内氏からは水産物の調達改善の必要性とそのツールとしての認証ラベル、欧米での最近の動きについて、南氏からはパーム油の拡大によって生じる問題とそれを防ぐための日本の企業の取り組みなど、それぞれの立場からの報告がありました。それを受けて参加者からの質問にも答えながら活発な意見交換がおこなわれました。

定員を大幅に超える方々からのお申し込みがあり、関心の高さがうかがえる会となりました。次回からはより専門的な内容に踏みこみ、5月下旬に水産編、6月上旬にパーム編を開催の予定です。